危ない手形の見分け方をお教えいたします。手形をよく見ると危ない手形には幾つもの特長があります。手形割引のプロが教えるワンポイントアドバイスです。
物事に対して細かな気配りが足りなくなってきています。
経理処理がいい加減になってきており、振出先の資金繰り状況が厳しくなっている危険性有り。また、金額、住所、氏名などが手書きの手形は、商いが極端に少ないか、手形を振り出す機会が少ない企業に多い。
支払いに対して計画性がない場合が多い。一般的に支払期日(サイト)は、資金繰りの都合上一定しているはず。期日が訂正され、サイトが延びている場合は資金繰りが厳しくなっている危険信号。
我々手形割引業者は、手形が割引できるかどうか判断する時に、持込人の会社の月商と手形金額を比較します。 例えば、月商1000万円の会社が3000万円の手形を持込むのは、明らかにおかしいと判断します。
手形の支払場所は、通常振出元の会社のメインバンクになっています。 ところが、興信所の資料にも載っていない銀行等で振出された手形は、要注意となります。何故なら、融通手形を切る場合は、メインバンクで振出すことはまずありません。
手形金額により、印紙の金額も変わります。多くの手形を振出す会社は、普段から数種類の印紙を用意し、その金額に合った印紙を一枚貼ります。複数枚の印紙を貼った手形は、普段、その様な金額の手形を振出したことがないか、不慣れな会社ということになります。